名古屋の小学校の女性教員が給食費を着服したニュースが報道されました。
金額はおよそ450万円とかなりの高額です。

すでに女性教員は今年の3月で退職しており、最近になって学校の調査により発覚したそうです。
教育委員会は管理監督責任を怠ったという理由で、当該小学校の現校長と当時の教頭に対して減給2ヵ月の懲戒処分としています。

着服した金額は女性教員の親族が全額弁済しているとはいえ、納得できない人も多いのではないでしょうか。
450万円ってそれなりの額ですよね。

「バレたから返します」で済んじゃうの?
女性教師に刑事罰がないのはなぜ?

このへんの解説をしていきたいと思います。

スポンサーリンク

着服した女性教師

まずは女性教師の名前が気になりますが、公表はされていません。

  • 名古屋市立矢田小学校
  • 53歳
  • 2019年3月退職

名古屋市立矢田小学校

この女性教師は給食会計の事務担当で、給食費を管理している口座から2016年3月から2019年3月にかけて、約30回にわたり不正にお金を引き出したようです。
着服したお金は生活費に充てていたと話しています。

その後については福岡市の小学校で教師として勤務していましたが、懲戒免職処分となりました。

聞き取りに対して女性教師は「学校の管理が甘かったので続けてしまった」と話したそうですが、学校の管理が甘かったからと言って普通は盗りませんよね。
学校の管理のせいにしている時点で全く反省しているようには見えません。

管理のせいではなく、自身の倫理観、心の弱さ、自制心の問題でしょ。
責任の所在を外に作っているこの発言からも、いかに自分を甘やかしているのかがわかります。

気付かないものなの?

通常であればこんなにお金が引き出されていれば気付きそうなものですが、学校側は口座の通帳や帳簿などを日常的に点検していなかったため発覚が遅れたみたいですね。
3年間もの間、誰も把握していないというのは確かに問題で、その責任を校長と教頭が取らされたのでしょう。

すごい怠慢です。

一方で教師に給食費の管理をさせるというのも、構造的な問題があるように思います。
再発を防ぐ意味でも、このあたりを変えていく必要があるのかもしれません。

横領と着服の違い

今回、着服と報道がされていますが、普通に横領だろと感じた人もいると思います。
そもそも横領と着服の違いはなんでしょうか。

  • 横領
    他人または公共の物を不法に自分の物とすること。
  • 着服
    人に知れないように盗んで(不正な手段を使って)、自分の物にすること。 

どちらも意味合いは同じです。

強いて言うなら横領は「法律用語」、着服は「一般用語」ということになります。
ではなぜ法律用語を用いないのかというと事件化していないからですよね。

刑事罰がないのはなぜ?

この件では業務上横領罪にあたると思うのですが、なぜ刑事罰がないのでしょうか。

  • 業務上横領罪
    業務上自己の占有する他人の物を横領した者は10年以下の懲役に処する。

業務上横領罪は親告罪なので、名古屋市が刑事告訴しないとなると不問になるようです。
懲戒免職処分となれば、退職金などの支給が制限されるのでそれで良しと判断したのかもしれません。

実際に刑事告訴するとなると弁護士や行政書士などに対する費用がかかりますし、なにより労力や時間もかかります。
その上での判断かもしれませんが、管理を怠っていた学校側の責任なども考慮にいれた可能性もあります。

スポンサーリンク

まとめ

教師のこういった事件は非常に残念ですね。
子供を教育する人間なのに、自分が犯罪をしているなんて信じられません。

去年は茨城県の小学校の女性事務職員も同様に給食費を着服していたニュースがありました。
やはり給食費の取り扱いを考えるべきなんだと思います。