「監察医 朝顔」の1話が放送されましたね。
内容が内容だけに賛否両論あるかと思います。

また当事者からするとトラウマを思い出してしまう可能性も十分あるので、かなり踏み込んだ作品になっています。
見ていたぼくも当時を思い出してしまいました。

では「監察医 朝顔」1話の内容について、ネタバレ感想、考察を始めていきます。

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1話は倉庫で溺死した女性のお話

水のないとある倉庫で女性の遺体が発見されます。
解剖の結果、溺死と判明し、さらにプランクトン「ユーカンピア」が検出されるも塩分濃度や低いことから、淡水と海水が混在している汽水域だと特定します。

ではなぜ倉庫で溺れたんだとなるんですが、遅発性溺水とわかります。
乾性溺水や二次溺水とも言われたりしますが、実際に数日後に死んでしまう事例もあり、意外と身近に潜む死因だと言えます。

水を吸引してしまい、肺にまで入り込んだことが原因で、肺水腫や肺炎により肺に体液が溜まる現象です。

子供が川や海で泳ぐこともある夏場はとくに怖いですが、水を飲み込むのではなく、吸い込むというのがポイントです。
遅発性溺水だと胸部に痛みなどの前兆があるので、そういったところで判断するべきでしょう。

母親との死別

亡くなった母親の娘・早紀は母親との最後のやり取りを後悔していました。
母親はお弁当を持たせようと早紀に渡しますが、早紀は周囲にお弁当箱をバカにされたことを理由に拒絶します。

その拍子にお弁当が地面に落下し、中身が散らばってしまいます。
ひどいけど、子供ってそういう時期あるよね。

そして母親はお弁当箱を百貨店に買いに行き、その帰りにひったくりに遭い、結果的に死亡しました。
おじさんみたいなお弁当箱に文句を言っていなければ母親は死ななかった?なんて考えてしまいますよね。
まぁ、結果論でしかありません。

母親がひったくりに遭うも、百貨店で購入した紙袋はそのへんに捨てられるというのもつらいです。
犯人からしたらゴミ同然のものは、別の人からすれば宝物になるという対比も心がえぐられます。

朝顔が落ち込んでいる早紀の横に座り、声をかけるシーンでは、ちょうど朝顔側の左奥にドアを映していて、意図的にやっている構図なら丁寧だなと思いました。

倉庫を選んだ理由

母親がなぜ倉庫で死んでいたのかも説明されました。
意識を取り戻し、さまよった挙句、夫が働いている工場に非常に似た倉庫に入ってしまったというもの。

うーん、ここまでする?ってくらい盛り込んできますね。
辛すぎるわ!

冷蔵庫のメモ

「お父さんに食べてほしいものリスト」なるメモが映されます。
・食パン3月12日まで
・たまご3月12日まで
・牛乳3月11日まで

この直後にスマホの画面で7月9日を見せるのも、この日付が現在とは違う時期のものだとわかります。

後半に判明しますが、この作品は東日本大震災がモデルです。(原作では阪神淡路大震災)
つまり3月11日に大地震が起きて津波が発生するんですね。

そして震災で母親が亡くなるというわけです。

賞味期限が3月11日……。
牛乳のメタファーを「母親」と考えると「お父さんに食べてほしいものリスト」「ギリギリだから早めにね!」がなんだかじわります。

いや、ほんとに笑える作品ではないですけどね。

大枠のストーリー

大抵のドラマは1話完結の物語ですが、1クールかけて描きたいストーリーも並行して進みます。
今回の大枠であればだいたいこんな感じでしょうか。

  • 朝顔が立ち直ること(母親の死を受け入れること)
  • 母親の遺体、遺留品を見つけること
  • 万木平と里子の父親と和解

朝顔の父親は、妻・里子の父親とどうも仲が良くない様子。
もともと仲が悪かったのか、震災がきっかけで仲が悪くなったのかは今後わかると思います。

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震災のシーン

震災の避難所のシーンはとくに丁寧に描かれていたと思います。
ぼくは避難所などを経験したわけではありませんが、避難所の張り紙のシーンや黒板の卒業おめでとうの文字などは「そうか、そうだよな……」と思いました。

これらの地震や津波警報のシーンは、あの地震で身近な人を亡くした方からするとこのシーンは本当に辛いものがあるでしょう。
実際8年経過していますが、忘れていたことをリアルに思い出してしまう人も多いでしょう。

ぼくは東北に住んでいたわけでもないので、どうも言えませんが……いつかは描く必要があるなら、今やってもいいのではないかなと思います。
月9でやるかどうかはわかりませんけど。

中途半端に再現するのではなく、しっかりと取材しているのは好感が持てますね。

2話の予告。